ザンゲします!~薬飲んでません

ザンゲします!~薬飲んでません

医者から指導されること、例えば薬を定期的に飲みなさい、とか、適度に運動しなさい、などは、頭ではわかっている。しかし、いざ実践しようとすると、気分が乗らない、うっかり忘れた、時間がない、などによって、実行できなかったりする。

医者の前で、”すいません、薬、飲み忘れました”というのもなかなか勇気の入ることだと思う。しかし、医療者側からすると、その事実を知る必要はある。なぜなら、飲んでいる薬が効かないのか、薬を飲まないから症状が改善しないのかで、治療方針が変わってくるからである。だから、患者が正直に話せるような環境を作ることも、医療者には必要な技術である。

余談だが、日本で何度か見かけたポケットに手を入れて、人を見下したように話してくる医者。あれ、だめ。ああいう雰囲気を持った医者は海外ではほとんど見かけたことが無い。というか、ありえない。が、実は2人会ったことがある。1人はアジア人の医学生。あまりにも態度がでかくて、本当になぐろうかと思った。2人目は頭にターバンみたいなものを巻いた中近東出身らしき医者。医者とナースの地位に差があるところから来たのかどうかは知らないが、私が頼んでる鎮痛剤の処方、検査のための書類など、全く無視。この医者は、医者としてやるべきこと(イコール私が頼んだこと)をやらなかった為に、最終的に他の医者に怒鳴られていた。

それはさておき、患者が医師に正直にものを言う、キリスト教で言う、ざんげ、見たいな行動は英語でどのように表現できるのか。”言う”というのは、say, talk, report, state などで表される。私はよくreport とか disclose とかを使う。例文を挙げてみよう。

He reported that he missed his medication once a week on average. (彼は平均して一週間に一回ぐらい薬を飲み忘れていると言った)

このぐらいの英語だと辞書を引きながらでも書ける。少し高度な例文も紹介するが、少し医学的なことを説明しておこう。この患者は癲癇(てんかん:epilepsy) という病気を持っている。痙攣発作(seizures) を起こす疾患だ。治療法は抗てんかん薬を飲んで、けいれんが起こらないようにするのが一般的だ。だから薬をのまないと、発作が起きてしまうのだ。下記の例文は、この患者の医者が書いたものの一部だ。マジでかしこそうな文章だ。

It transpires that he missed his mediation for a number of days in the lead up to the time of the most recent seizure. (どうやら、最近の痙攣発作が起きるまで、何日か薬を飲み忘れたようだ)

私があまり使いなれていない transpire(漏れる、起こる、蒸発する)と言う単語が、発作の起きた状況を幅広く理解した上で問題が浮上した、感がうまく表されている。そして、in the lead up to the time ….の部分もきれいに文章が流れていく。私が書くなら、Missed medication could have lead to the most recent seizure. (薬の飲み忘れが前回の癲癇発作を導いたのだろう)が、関の山だ。

文章力のある医療者は、一文で、状況や内容を明確に相手に伝えることができる。私もいつかそうなれる日を夢見ながら、ブログを書き続けていこう。