助けて!海外の病院で使う英語 その4 女性ではない人にも読んでもらいたい産婦人科系

助けて!海外の病院で使う英語 その4 女性ではない人にも読んでもらいたい産婦人科系

女性ではない人にも読んでもらいたい、と書いたのは2つ理由がある。1つは少し前のブログ、外国人と付き合うと英語が話せるようになるのか?~性別に境界が無い世界でも書いたように、昨今の性別は男と女だけではないから。もう1つは、産婦人科に含まれる妊娠、出産、初期育児などは、特に不妊治療や妊娠中のトラブルなどが関係してくると、もはや女性だけの問題ではなくなるからだ。

妊娠にまつわる医療英語

妊娠 pregnancy受精 conceive、 妊娠期間は gestation というので、妊娠13週だとカルテなどにGestation 13/40と書かれることが多い。妊娠期間は40週だから分母が40なのだ。もう少し細かく書こうとすれば、13+5/40。13週と5日と言う意味だ。妊娠は carrying a baby とかも言われるが、普通に赤ちゃんを抱えているとも取れるので、ややこしくならないように気をつける必要がある。

生理 period、ホルモン周期 hormonal cycle、生理痛 period pain

出産 delivery出産予定日 estimated date of delivery、カルテにはEDDと省略してかかれる。文章にするなら、She gave birth to a baby. (彼女は赤ん坊を産んだ)というのも良く使われる。

胎児 fetus、イギリス英語ならスペルが foetusとなる。胎児異常 fetus malformation

産科 obstetric、産科医 obstetrician、不妊治療 fertility treatment、家族計画は family planning だが、慢性疾患がある場合などで、自分の健康状態と妊娠について計画する場合は、preconception planningなども使える。

子宮は uterus と言うが、赤ん坊が入っている袋、womb(ウゥーム)とも言う。カタカナで発音を書くにはちょっと無理がある。卵管はfallopian tube だがtube とだけ言うこともよくある。ちょっとややこしいのが、卵管切除は tubectomy なのに、子宮摘出はhysterectomy なのだ。新語!自分英語を作るといいことばかりでも説明したように-tomy を臓器の語尾に付けると、その臓器の摘出、除去術と言う意味になるのだが、hysterectomy は明らかに例外だ。でも、よくある手術なので、覚えておく必要ありだ。

家族計画

家族計画 family planning と言うのは、いつ、何人子供を作るか、と言うことだけではない。避妊(contraception) のオプションや不妊治療も含まれる。また、慢性疾患(chronic illness)を持つ人々にとっては、自分の健康状態を考慮に入れて上で、妊娠や育児の計画を立てる必要があり、奥が深い。

私たち医療者は毎日のように、薬を処方、投与し、医療検査を繰り返している。そしてそれは、患者の年齢や性別を十分に考慮して行われる必要がある。薬ひとつ処方するにしても、 子供が生める年齢の女性(women in childbearing age) 相手だと、”妊娠”を考慮に入れておく必要がある。簡単な例を挙げると、レントゲンをとる前に”あなたは妊娠しているか、その可能性がありますか?”と聞かれる。レントゲンの放射による胎児へのダメージを考慮してのことだ。

薬の処方も慎重に行われなければならない。なぜかというと、どんな薬にも副作用(side effects)薬物相互作用(drug interaction)があり、常用している薬が胎児に悪影響を及ぼしたり、避妊薬と常用薬が相互作用を起こし、薬が効かなくなったり、反対に中毒(toxic)になったりする可能性があるからだ。中毒と言えば、よくpoisoning が使われるが、これは食中毒 (food poisoning) とか、有毒ガス(poisoning gas)のように有毒なものに使われ、薬の投与量が多くて起こす中毒はtoxic が使われる。

医学知識の半減期は5年

医療は日々進化しており、新しい薬や治療法がどんどん出てくる。医学知識の半減期(half-life)は5年と言われている。私が今持っている知識も5年後には全く役に立たないのかも知れない。医療者は、自分が知らないことがまだたくさんあると言うことを自覚しながら、慎重に患者と向き合っていくことが大事なのだ。