世界レベルのリーダーのインタビューを聞いた~その1

世界レベルのリーダーのインタビューを聞いた~その1

海外現役ナースです。今日のトピックはリーダーシップ。パンデミックで世界中が大騒動の今、グローバルなレベルから、家庭や小企業などの小さなグループ内でもリーダーシップの重要性が問われています。

国連初の女性総裁のインタビューを聞く

昨日、ポッドキャストで世界的にも素晴らしいリーダーのインタビューを聞きました。ヘレン・クラーク氏です。彼女は2009年から2017年まで、初の女性総裁として、国際連合開発計画総裁を務めた方です。インタビューのはじめは朝ごはんがどうとか、ものすごくカジュアルな感じで話されていましたが、実はもの凄く偉い方です。全部で30分ほどのインタビューでしたが、さすが、とても上手に話されていました。私ごときが世界の情勢がわかるのかといわれてもあんまりわかりませんが、インタビューが素晴らしいと思ったので英語の表現を交えながら、少しご紹介したいと思います。

メインの話題はやはりコロナ大流行なのですが、彼女はこう表現していました。

Corona virus pandemic has landed on the world at the time of a ”perfect storm” of weak leadership.

コロナウィルスのパンデミックは世界のリーダーシップの弱いところに”パーフェクトストーム”として上陸した。という直訳になります。パーフェクトストームは、1997年に映画でもありましたが、いくつもの悪い要因が合わされることにより、非常に悪い状況に陥るということです。ケンブリッジの辞書にはPerfect storm は”An extremely bad situation in which many bad things happen at the same time”と書いてありました。

それぞれのリーダーが対応できないところで被害が広がっている状況を指摘されているわけですが、彼女が特に問題視していたのは、現アメリカ大統領です。彼のことは”He doesn’t have a clue“(何にもわかってない)と言っていました。彼が一国のリーダーとして全く役に立たないことはもう世界の常識なんですが、困ったことに問題はアメリカだけにはとどまらないようです。

Sadly, this horrific pandemic has arrived at a particularly low point for multilateralism, when the United Nations system has been under a lot of attack from some governments. 悲しいことに、この酷いパンデミックは国連のシステムがいくつもの政府から攻撃を受け、多国間での協調性が最も無い時にやってきました。

WHO (World Health Organisation) 世界保健機関への資金拠出を停止するとトランプ氏が言われたことに対しては、クラーク氏は自分の国を問題を解決できないことに対して、他人に関ン人を擦り付けているだけ、と指摘していました。下記が彼女が言ったことです。

This is very much looks like a temper tantrum by someone who hasn’t handled the pandemic well in his own country and is looking for others to blame, so the WHO becomes a convenient Aunt Sally in that respect.

A temper tantrum というのは、小さい子供が駄々をこねて泣きわめくことありますよね。あれです。ちなみに、Aunt Sallyというのは誰でもありません。誰かのせいにするときに、なぜかすべてAunt Sally のせいになるのです。でも、あまり使わない表現なので、深く突っ込むのはやめておきましょう。

WHOが指摘を受けた”なぜもっと早く travel restriction (移動制限)をしなかったのか”ということに対しても答えておられました。WHO は中国から入ってくる情報で 1月の半ばにはコロナウィルスは人と人の間での感染が起こりえることを確認していたようです。その時点でパンデミックは予想していたようです。ただ、WHOが travel restriction をしてしまうと、中国がそれを恐れてコロナ関係の事実を隠蔽するのではないかという懸念があったそうです。実際、今でも中国からの感染者、死亡者数や感染源への疑惑も出てきていますから、WHOが慎重になるのも納得できます。

リーダーシップの欠如

There was no global leadership on any aspect of the pandemic. The only leadership was from WHO who only deal with health crisises.

このパンデミックに対しては、いろんな方向からものを見る世界なリーダーがいない。唯一リーダーシップをとれているのはWHOだけだが、WHOは健康問題にしか関与できない。

と、クラーク氏は言われています。実際パンデミックは健康問題から始まりましたが、経済的、社会的な問題がどんどん出てきています。これらの問題を総合的に見ていくリーダーが必要とされているのです。

G20 letter ~世界中のリーダーが団結するべき

4月に入りG20 letter というものが書かれ、世界中のリーダーが団結し、具体的にこのパンデミックをどう乗り越えるかが話し合われています。ここにニュースが載っていますが、英語です。興味のある方はどうぞ。

https://www.project-syndicate.org/commentary/a-letter-to-g20-governments-by-erik-berglof-et-al-2020-04

クラーク氏は貧しい国にこそ、今資金を投入しなくてはコロナはいつまでたっても蔓延し続けることを強調されていました。現在コロナが広がっている状況をFirst wave と言われていました。資金がなくコロナにほとんど対応できない国々でコロナを撲滅しないことには、また、2度、3度と波がやってくる可能性があるのです。

エボラ出血熱が流行し始めたときは、オマバ氏がアメリカ大統領でした。彼の迅速な決断、統率力、資金投入のおかげで、被害が最小限にとどめられたとクラーク氏は言っていました。

世界的なリーダーがいないと言われているクラーク氏ですが、彼女がこの数カ月世界のリーダーたちに訴えてくれているという事実、またG20 letter の内容やそれに賛同している方々の名前の見ると、皆で乗り切っていこうと勇気づけられますね。(日本人入ってませんが。。。)

私たち個人にこんなグローバルなことはできませんが、私は家族の隠れリーダーとして(一応表では主人をリーダーにしておきます)今日はうちに籠ります。